日本は石油を中東に依存している 「ダット」

 

 日本の原油の中東依存度が95%前後と石油危機前を上回る水準で推移しています。輸入元の多様化に向けて重視してきたロシア産原油は、5日からG7で上限価格を設けた輸入制限に踏み切りました。世界的な脱炭素化で中東以外の企業の原油開発投資は縮小しており、政情が不安定な中東への依存の見直しは容易でない。ロシアでの資源開発事業「サハリン2」からの日本へんお輸入は対象外となりました。日本に送られるのは主に天然ガスで、付随して原油が産出されます。日本のロシア産原油の輸入は、財務省の貿易統計速報によると値近の10月はゼロでした。

 近年約9割を占める中東依存度は、8カ月連続で前年比増加し、95%前後で推移しています。 経済産業省の原油速報値によると、10月は94.7%。 1967 年の石油危機の合計の 91.2% を超えました。 日本は原油のほとんどをアラブ首長国連邦とサウジアラビアから輸入しており、中東に大きく依存しています。 BPの統計によると、2021年には米国が原油輸入の8.9%を占め、EU16.5%を占めています。 アジアでは、中国が 49%、インドが 61% を占めています。 1970 年代に発生した 2 度の石油危機に対応して、日本は輸入先を切り替えました。 冷戦終結以降、新興国の原油需要が高まり、アジアの産油国が輸入国に転じる中、日本はロシアからの調達を重視してきました。

 しかし、ウクライナでの戦争や政治的緊張により、石油輸入の多様化は不可能です。 エネルギー需要を満たすために、日本は原子力発電所を維持しています。 今後、中東で政情不安が生じた場合、日本のみならず世界の多くの国が大きな影響を受けることになると思います。

 

コメント